やさしいヨガ哲学WSを終えました@めぐりヨガ福岡

こんにちは!

めぐりヨガのkaoruです。

先日、無事に「やさしいヨガ哲学に触れるWS」を終えました。

日曜日の朝8:30~120分間にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただき、とても感謝しています。

ありがとうございました。

ヨガは外に求めず、自分の内側に意識を向け、ありのままの全てを受け入れることを目的としています。

 

私たち人間は感情の生き物。暴れる感情を馬に例えた「人間馬車説」のお話もさせていただきました。

本当の自分の声に耳を傾けながら、意思と例えられている手綱を使って、馬を上手にコントロールする生活が理想とされています。

また、ヨーガ・スートラの中に出てくる「八支則」についてもお話させていただきました。

その八支則に出てくる最初の段階、ヤマ・ニヤマをどう生活の中に取り入れていくかで、心のあり方が変わり、さらにヨガが深まると思います。その、ヤマ・ニヤマを下記に簡潔に紹介します。

 




1.ヤマ (Yama):【禁戒】



ヤマ(禁戒)ニヤマ(歓戒)では、日々の営みから自身を律する心得が提示されています。ヤマは、「自制」という意味で、他者との関わりにおける個人の思考、言動に関する道徳的心得です。自分と自分以外のものが相互に上手に関係を保っていくための教えです。

(1)アヒムサー (Ahimsa):【非暴力、不殺生】

生きとし生けるものに対して、行動、言葉、思考でも暴力をふるわないように、誰も傷つけないように、思いやりと敬意を持って接します。

(2)サティヤ (Satya):【正直】

言行一致、誠実であることです。自己の利益のために嘘をついてはいけません。嘘をつかずに誠実でいるためには言動、思考を一致させることを心がけ、自分に正直に生きていきます。

(3)アステーヤ (Ashteya):【不盗】

他人の所有物(時間、信頼、権利、などあらゆるもの)を奪わず、妬まないこと。すでに手にしているものに感謝することが大切です。時間を守る、話しに割って入らないなどもAshteyaに含まれます。

(4)ブラフマ・チャリア (Brahmacharya):【禁欲】

不摂生をせず、自然の理にかなった生活をすることです。元来は、邪欲を持たず、独身生活を貫くことが説かれていました。現代では、生命エネルギーを有効に使っていくことが説かれています。 

(5)アパリグラハ (Aparigraha):【不貪】

所有欲、強欲から自身を解放し、物事に執着しないことです。物質的な所有物に対する愛着は、正しい道への最大の妨げになるものの一つであり、手放すことが大切です。執着心から解き放たれることで、今ある物事に満足し、他者から奪うことよりも与えることに意識が向かせます。

 

2. ニヤマ (Niyama):【勧戒】



自分に対して積極的に行うべきことが説かれています。自己に向かっていく修行として、自分自身の生活態度を改善する「黄金律」が提示されています。

 (1)シャウチャ (Shaucha):【清浄】

外面、内面の両方における清潔さを保つことです。身だしなみ、身の回りの空間を清潔に保ちます。さらに、嫉妬や嫌悪などネガティブな感情や思考を排除します。 

(2)サントーシャ (Santosha):【知足】

もう自分はすでに全てを持っていることに気づきます。自分に与えられた環境に感謝して、事足りていることに気づき、ただあるがままの状態を受け入れます。

(3)タパス (Tapas):【苦行】

自分に不都合な状況や苦痛を受け入れる強さを培うこと。ただし、自分をただ単に痛めつけるもの、我慢することではありません。苦しい状況に陥ったときに、受け入れられるような人間に成長することを目的とします。

(4)スワディアーヤ (Svadhyaya):【読誦】

自分の心をよりよい方向に導いてくれる本を読むことです。具体的には、古典的教典や哲学書など本質的なことが記されている書物を読み、その理解と学習に努めます。言葉を自分にすり込ませ、人格を成長させていきます。

(5)イーシュワラ・プラニダーナ (Ishvara pranidhana):【自在神祈念】

宗教的な意味としての神だけではなく、自分自身と周囲のものすべてに備わる真理(より高い力)を受け容れ、献身的に生きていくことです。自分ではどうすることもできないこと(自然の力、時代の変化、運命)のありのままを受け容れます。自分を明け渡すことで天命を知るとされています。




 

ヨガの哲学の勉強を深めることが、自分を受け入れることへとつながります。

ヨガの哲学に関しては特別クラスを開催したいと思っています。

今回お越しいただいた方に、再度心からお礼を伝えます。

ありがとうございました!

shanti.