一年でいちばん昼が短く、夜が長くなる日である冬至。
冬至は、自然が深く呼吸をととのえるように、わたしたちの心もまた静かに立ち止まる、特別な節目です。
太陽の光は最も弱まり、影は長く伸びる。
この「極まり」は、終わりではなく はじまり。
陰が満ちきるからこそ、陽への転換が生まれます。
ヨガ哲学では、
タマス（静）からラジャス（動）へ、そしてサットヴァ（調和）へ向かう転換点。
冬至はその「内なる変容」が最も起こりやすい日だと言われ、毎年 12月21日頃にやっています。
冬至に受け継がれてきた知恵
日本では、からだを温めるために「かぼちゃ」を食べ、邪気を祓い整えるために「ゆず湯」に入る風習があります。
ゆずの香りは、心を澄ませる浄化の香り。
お湯に身をあずけると、一年の疲れや滞りがふわっと溶けていくようです。
「融通がきく（ゆず）」という語呂合わせのように、冬至は、固まっていたものがやわらかくほどけていく日と言われています。
冬至は「内なる太陽」が目覚める日
太陽が最も弱まるこの日に、宇宙は新しい光のサイクルをスタートさせます。
私たちの心も同じように、見えないところで小さな光が芽生え始めます。
来年に向けての大切にしたい願いや内なる希望。
冬至はその 最初の種を植える日 です。
冬至のメッセージ
冬至は、深い夜の静けさの中で、あなたの内側の光が生まれる瞬間。
それは確かにあなたを未来へ導いてくれる灯りです。
ゆず湯に入るのも、キャンドルを灯すのも、静かに呼吸を感じるのも、すべてが「再生」の儀式となります。
冬至は、「あなたのこれから」が動き出す日です。
