眠れない夜に、静けさを。
蒸し暑い夜、エアコンをつけてもどこか眠れず、夜中に何度も目が覚めてしまう——そんな経験はありませんか?
実はこの寝苦しさの原因、多くは「自律神経の乱れ」や「交感神経の高ぶり」によるもの。
心と体がまだ“戦闘モード”のまま眠ろうとしているのです。
そこでおすすめなのが、ヨガ的な視点を取り入れたナイトルーティン。
ヨガの呼吸とやさしいポーズは、体温・呼吸・神経のすべてを“眠りモード”へと導いてくれます。
寝苦しさの原因と、ヨガで整えるしくみ
夏に眠れない3つの原因
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室温と湿度の不快さ(深部体温が下がらない)
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交感神経が優位な状態が続いている(ストレス・緊張)
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自律神経の乱れ(不規則な生活・スマホの見すぎ)
今夜から始める「ナイトルーティン」
寝る1時間前の“準備”から
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強い照明は消して、間接照明だけに
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スマホは見ずに、アロマを焚いて本を読む
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白湯やハーブティーで胃腸を温める
この段階から、脳と神経は「休息モード」に切り替わります。
呼吸で、深く眠る脳波へ
片鼻呼吸(ナーディ・ショーダナ)
左右の鼻を交互に使い、脳の左右のバランスを整える伝統的な呼吸法です。
【やり方】
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右手の親指で右鼻を閉じ、左鼻から吸う
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左手で左鼻を閉じ、右鼻から吐く(吐く前にイラストのように両手で少し両鼻を押さえても良い)
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右鼻から吸って、左鼻から吐く(吐く前にイラストのように両手で少し両鼻を押さえても良い)
これを5〜10呼吸行うと、呼吸が深まり、脳が静かになります。
翌朝が変わる、夜の習慣
眠る前のわずかな数分が、翌朝のスッキリ感を決めます。
「眠る準備=休む練習」なのです。
忙しい日常だからこそ、1日の終わりに「自分のためのやさしい時間」を持ってみませんか?
あなたの“内なる静けさ”とつながる夜へ
ヨガはポーズの練習だけでなく、“生き方”としての静けさを取り戻す時間。
夜は、それにもっともふさわしい“自分と向き合える”神聖な時間です。
スマホではなく、自分の呼吸とともに、1日を静かに閉じる習慣を身につけましょう。