“やさしさ”のその奥にあるもの
日々の暮らしの中で、「やさしくなりたい」「人を思いやれる自分でいたい」と願う瞬間はありませんか?
けれど、ときにそれは難しく感じられるものです。
余裕がないとき、人にイライラしたとき、自分すら愛せない瞬間を感じてしまったり。
そんな中で、「本当のやさしさ」とは何だろう?と考える時がありますよね。
その答えが、「慈悲(じひ)」という言葉に宿っています。
慈悲とは|仏教から伝わる深い愛のかたち
「慈悲」とは、仏教の中で最も大切にされてきた心のあり方です。
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慈(じ):相手が幸せになるように願う気持ち(与える愛)
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悲(ひ):相手の苦しみを取り除いてあげたいと願う気持ち(寄り添う愛)
この2つが合わさったとき、「慈悲」はただの同情や優しさではなく、
“見返りを求めない深い愛”として広がっていきます。
ヨガの教えと「慈悲」のつながり
ヨガ哲学でも、「慈悲の心」はとても大切にされています。
パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』では、次のような教えがあります。
「マイトリー(慈)、カルナー(悲)、ムディター(喜)、ウペークシャー(捨)」
他者の幸せを喜び、苦しみに寄り添い、過ちを裁かずに見守る。
これはまさに、慈悲そのもの。
ヨガとは、ポーズだけでなく、心の姿勢を整える時間でもあるのです。
慈悲の実践|自分にやさしく、人にもやさしく
自分への慈悲から始める
「慈悲」は他人へのものと思われがちですが、まずは自分に対するやさしさが土台になります。
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疲れた自分に「お疲れさま」と声をかける
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できなかった自分を責めず、抱きしめる
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比べず、評価せず、そのままの自分を許す
これが「セルフ・コンパッション(自己慈悲)」と呼ばれる実践です。
慈悲を広げる簡単な瞑想
夜、静かな時間にこんな言葉を唱えてみてください。
わたしが幸せでありますように
わたしが安全でありますように
わたしが心穏やかでありますように
○○(相手の名前)が幸せでありますように
○○が苦しみから解放されますように
心の奥が温かくなるのを、きっと感じられるはずです。
やさしさは、あなたの本質
「慈悲」は特別な人だけが持てるものではありません。
誰の中にも、もともと備わっている“心の静けさとやさしさ”です。
ヨガや瞑想、呼吸にふれる時間を通して、あなたの中の慈悲の灯は輝きます。
めぐりヨガでは無料のオンラインクラスや無料講座を定期的に開催しています。
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ヨガに触れて、講座で知識を身につけることを継続すれば、もっと自他への慈悲が深まると思います。