ヨーガを学び始めると必ず耳にするのが、「ヨーガ・スートラ」 という言葉です。
この古典は、ヨガの哲学と実践のエッセンスが凝縮された書物であり、世界中のヨガ実践者にとって心の指針となってきました。
短い文章(スートラ)で構成されており、その意味を正しく理解し、日常生活に活かすのは決して容易ではありません。
そこで大きな助けとなるのが、スワミ・サッチダーナンダによる『インテグラル・ヨーガ』です。この本は「パタンジャリのヨーガ・スートラ」を現代人の感覚に合わせてわかりやすく解説した一冊であり、世界中のヨガ指導者や実践者から長年にわたって読み継がれています。
スワミ・サッチダーナンダとは
スワミ・サッチダーナンダはヨガと瞑想を広めた人物です。
1960年代にはニューヨークに 「インテグラル・ヨーガ・インスティテュート」 を設立し、多くの人々に心身を調える総合的なヨーガの実践を伝えました。彼の教えは難解な哲学にとどまらず、「どう生きるか」「どう日常をより平和にするか」といった実践的な智慧に満ちています。
そんな彼がライフワークとして説いたのが、パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』で、その解説をまとめたものが、この『インテグラル・ヨーガ』です。
内容
『インテグラル・ヨーガ』は、サンスクリット原文 → 英語訳 → 解説 という流れで一つ一つのスートラを丁寧に解説しています。シンプルな言葉で深い真理を語っているのが特徴です。
特に印象的なのは、サッチダーナンダ師が 「スートラをただ読むのではなく、生活の中で実践することが大切だ」 と繰り返し説いている点です。ヨガはポーズや呼吸法だけではなく、思考・感情・行動のすべてを調え、心の平和と自由を得る道であることが強調されています。
例えば、「ヨガとは心の働きを止滅することである」という有名な一節に対しても、サッチダーナンダ師は単に瞑想の技術を解説するだけでなく、私たちが日常のストレスや不安にどう向き合い、どのように心を静めるかを具体的に示してくれます。
なぜ今『インテグラル・ヨーガ』なのか
現代社会は情報にあふれ、心が常に忙しく働いている時代です。多くの人が「リラックスしたい」「心を落ち着けたい」と願い、ヨガや瞑想を始めています。
『インテグラル・ヨーガ』はヨガを表面的にではなく、人生そのものとして取り入れるための羅針盤 になります。
読むたびに、ヨガが単なる運動ではなく「心を自由にする道」であることを思い出させてくれます。
この本は、ヨガの経験が浅い人でも十分に読み進められるように書かれています。哲学書というよりも、人生の師から直接話を聞いているような温かさがあります。難解な言葉ではなく、心に響くシンプルな真理がページをめくるごとに現れます。
「もっと深くヨガを学びたい」
「ヨガを生き方にしたい」
そんな方にとって、『インテグラル・ヨーガ』は大きな気づきを与えてくれます。
この本は心の平和と自由への道へと導いてくれます。
ヨガをライフスタイルとして取り入れたい方は是非、この本を手に取ってみてください。
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