ソーハムとは?
「ソーハム(So-Ham)」はサンスクリット語で、
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So(ソー)=彼(That, 宇宙の大いなる存在)
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Ham(ハム)=私(I, 自分自身)
を意味します。
直訳すると「彼(それ)は私である=私は彼(それ)である」。
つまり、宇宙と自分が本質的にはひとつであることを示すマントラです。
この言葉を呼吸と共に繰り返すことで、「小さな私(エゴ)」を超えて「大いなる私(真我)」へと意識を広げていくとされています。
ソーハム瞑想の方法
ソーハム瞑想はとてもシンプル。特別な道具や準備は必要ありません。
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静かな場所に座る
背筋をまっすぐにし、肩の力を抜きます。椅子でも床でも大丈夫です。 -
呼吸に意識を向ける
鼻から吸うとき、心の中で「ソー」、吐くときに「ハム」と唱えます。 -
自然に繰り返す
無理に呼吸をコントロールせず、自然なリズムに任せて。 -
意識がそれても戻す
思考が浮かんできても大丈夫。「あ、考えてた」と気づいたら、再び呼吸と「ソーハム」に戻ります。 -
5分から始める
初めは短い時間から。慣れてきたら10分、15分と少しずつ伸ばしてみましょう。
どんな効果があるの?
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心が落ち着く
呼吸と音のリズムに意識を合わせることで、雑念が静まりやすくなります。 -
自己肯定感が深まる
「私は宇宙とひとつ」という言葉は、自分を大きな存在の一部として受け止める感覚を与えてくれます。 -
ストレスの解放
日常の緊張が緩み、「あるがまま」でいい、という安心感に包まれます。 -
自己探求の入り口に
ソーハムは古代から伝わるマントラ瞑想。ヨガの深い学びや、自己探求への扉を開いてくれる存在でもあります。
日常への取り入れ方
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朝、起きてすぐに5分
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夜、寝る前の静かな時間に
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忙しい日中でも「ひと呼吸」するときに心の中で唱える
たとえば電車の中や仕事の合間でも、呼吸とともに「ソー」「ハム」と唱えるだけで、心がすっと整っていきます。
ソーハム瞑想は、呼吸に寄り添いながら「私は宇宙の一部である」という感覚を思い出させてくれる、とてもやさしい瞑想法です。
シンプルだけれど深い。
一日の中でほんの数分でも続けることで、あなたの心に静かな安心感が広がっていきます。