肩こり歴=社会人歴、な私です。最近では『肩に鉄板入ってます?』と整体の先生に笑われました。ストレッチもしてるし、湯船にも入ってるのに…なぜ!?これってもう年齢のせい? それとも前世で肩に業を背負ったんでしょうか。(52歳・女性)
こんにちは、めぐりヨガの木村藍です。お便り、ありがとうございます。
思わず吹き出してしまいました!「肩に業」って…そんなユーモアでご自身を励ましてるあたり、本当に素敵です。でも笑いごとじゃないのも分かります。
肩って、真面目でがんばり屋さんほどガチガチになりがち。無意識に力が入るんですよね。肩こりでお辛い気持ち、本当に良くわかります。
肩こりは「国民病」ーーランキング常連の実力派!

厚生労働省の調査によると、女性の自覚症状の第2位が「肩こり」。2022年には、人口1,000人あたり105.4人が肩こりを訴えており、実に約10人に1人の割合です(※図3参照)。
また男性でも、2022年の第2位にランクインし、53.3人が肩こりを感じているとの結果に。
「肩こり」は、性別や世代を問わず日本人の暮らしに深く根づいた“お悩み常連”。まさに現代の国民病といえる存在です。
原因は、肩だけじゃないんです。

肩こりは、姿勢・筋力・ストレスの「三重苦」が引き金。特にこんな状況は要注意です。
- ずっと前かがみ(スマホ・パソコン・お料理)
- 筋力の低下(背中が支えきれなくなる)
- ストレス(気がつくと肩にグーッと力が…)
若者だって他人事じゃない「スマホ首」

最近は、20代30代も「肩こりデビュー」しています。スマホを1日5時間以上見ると、首に約27kgの負担がかかるってご存じですか?

そのうち、首が「i字」じゃなく「くの字」に…なんてことも。
でも、心配しすぎなくても大丈夫です。
姿勢をほんの少し見直したり、肩まわりをやさしく動かすだけでも、コリの蓄積はずいぶん変わります。
そんな“今日からできるリセット方法”をご紹介します。
今日からできる! 肩ゆるポーズ

猫の伸びポーズ(チャイルドポーズ・変形)
1、まずは準備姿勢(※画像左上)
四つんばいになり、両肘を曲げて手の上におでこを乗せ、呼吸を整えます。
2、片腕ずつ伸ばしていく(※画像右上)
片腕を前にゆっくり伸ばし、肩甲骨まわりを意識して深呼吸。左右交互に行いましょう。
3、両腕を前へぐ〜んと伸ばす(※画像左下)
お尻の位置を変えずに両腕を前に伸ばし、おでこを床に下ろします。
4、自然な呼吸で3〜5呼吸キープ(※画像右下)
無理がなければ顎を床に下ろし、肩・脇がじんわり広がる感覚を味わいます。呼吸を深めてリラックスしましょう。首に詰まりを感じたらおでこを床に戻し、両腕を少し広げます。
ポイント
- 腰が反りすぎないよう、お腹も軽く引き込みましょう
- 肩の力は抜いて「伸びるだけ」で十分♪
- 朝の目覚めや夜のリセットタイムにもおすすめです
どのくらいの頻度でやるのが効果的?
基本は1日1〜2回がおすすめ
- 朝の目覚め時に1回(全身をゆるめて、肩に力が入りにくくなる)
- 夜の就寝前に1回(1日のこりをリセットして、睡眠の質UP)
肩こりがひどい時は、1日3〜5分 × 数回でもOK
- 仕事の合間や、家事のスキマ時間にサッとできるのがこのポーズのいいところ。
- 「あ、肩が上がってるかも?」と気づいたらその場で1分でも◎
続けるほど、体が覚えてくれる
「猫の伸びポーズ」だけでも、じんわり気持ちよくほぐれるのを感じられるはず。
最初のうちは「これで効いてるのかな?」と思っても、2週間ほど続けると肩まわりの緊張が抜けやすくなった、という声も多いです。
体は“やさしい刺激”をちゃんと覚えてくれるんですね。
でも、「もっとちゃんと動いて、予防もしたい」「私の肩、そろそろ限界かも…」
そんなふうに今まさに悩んでいる方には、無料ワークショップがぴったりです!
肩の不調が気になるすべての方へ

『40肩&50肩 よ・ぼ・か・ん ヨガ ~予防と緩和のやり方~』
- 11月17日(月)10:30〜11:30
- 講師:木村 藍(きむら・あい)先生
- オンライン開催・参加無料
“肩と仲良くなる方法”、一緒に見つけてみませんか?
▼ 関連講座:肩凝り解消ヨガ指導者養成講座
次回テーマは「帯状疱疹」
近年増加傾向にあるこの症状。
「ヨガで防げるの?」という疑問に、免疫力・ストレス・神経の視点からわかりやすくお答えします。体と心を守るヨガの知恵を、一緒に学びましょう。



















