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ヨガですこやか相談室

ヨガで心と体を整えるヒントをお届けする「ヨガですこやか相談室」。肩こりや不眠など、日常のちょっとした不調に寄り添う連載コラム。毎回、講師の共感と実践的なアドバイスが満載です。

第13回「それ、疲れのサインかも?帯状疱疹の話」

第13回「それ、疲れのサインかも?帯状疱疹の話」

先生こんにちは。近年、若い芸能人の方が帯状疱疹になった、という話をよく耳にします。「とても辛い症状だった」と語られているのを見て、正直、他人事ではないなと感じました。 普段の生活で気をつけることで、帯状疱疹になりにくくすることはできるのでしょうか?また、ヨガでできることがあれば教えてください。

めぐりヨガの川島薫です。今年は特に、帯状疱疹の話題を耳にする機会が多かったですね。
私自身も「いつ自分がなってもおかしくないな」と、少しドキッとしています。

そこで改めて、帯状疱疹の原因について調べてみました。

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが体の中に潜伏し、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下したときに再び活性化することで起こるとされています。
(日本経済新聞の情報でも、免疫機能の低下が大きな要因として挙げられています)

引用元:日本経済新聞

つまり、ポイントはとてもシンプル。
「免疫力を大きく下げないこと」 が、何より大切なのです。

日常で気をつけたいこと

免疫力というと、特別なことをしなければならないように感じますが、
実は基本はとても地味で、日常的なことばかりです。

  • 睡眠をしっかりとる
  • 体を冷やさない
  • 疲れを溜めすぎない
  • 食事のリズムを崩しすぎない
  • 適度な運動をコンスタントに行う(朝のお散歩がおすすめです)

そしてもう一つ、見落とされがちなのが 「自律神経の乱れ」。
忙しさやストレスが続くと、体は回復モードに入りにくくなってしまいます。

自律神経を整えるための呼吸テクニック

自律神経を整える、というと難しく感じますが、ヨガではとてもシンプルに深い呼吸を大切にしています。

ポイントは、「吸う」よりも「吐く」を長くすること。「吐く息」は副交感神経を優位にするため)

忙しいときや緊張が続いていると、呼吸は自然と浅く、速くなりがち。
その状態では、体はずっと「戦闘モード」のまま休めません。

おすすめは、こんな呼吸です。

  • 鼻からゆっくり息を吸う(4秒ほど)
  • 口、もしくは鼻から、吸うよりも少し長めに吐く(6〜8秒)

無理せず、自然な呼吸でも十分ですが、吸う息で身体中に優しいエネルギーがめぐるイメージをし、吐く息のたびにリラックスできる感覚で行ってみてください。

さらに慣れてきたら吸う息でお腹を少し膨らませて、吐く息でお腹を少しへこませると心身ともに落ち着いてきます。(腹式呼吸)

これを3〜5回くり返すだけでも十分。
「うまくやろう」と思わず、リラックスすることだけを意識するのがコツです。

※皆さんはリラックスの意味を知っていますか?リラックスとは「再びゆるむ」という意味です。

呼吸が深まると心拍が落ち着き、体は自然と回復モードへ切り替わっていきます。

どのタイミングで行うのが良い?

呼吸は、「不調を感じてから」ではなく、日常のすき間時間に行うのがおすすめです。

特に取り入れやすいのは、この3つのタイミング。

① 朝、起きてすぐ

布団の中や、椅子に座ったままでOK。
寝ている間から活動モードへ切り替わるときに、呼吸を整えておくと、一日の疲れ方が変わります。

② 外出前・家事の合間

「これから出かける」「次の予定に移る」前に、深呼吸を数回。
気持ちの切り替えがスムーズになり、無駄な緊張をためにくくなります。

③ 夜、寝る前

一日の中で、いちばんおすすめのタイミング。
スマホを置き、布団の中で呼吸に意識を向けるだけで、眠りの質が変わってくる方も多いです。

呼吸は、道具も場所も必要ありません。
「今日は忙しいからできなかった」ではなく、1回でもできたら十分。

そんな気軽さで続けることが、免疫力や回復力を支える土台になっていきます。

年末年始を迎える前に

これから年末年始にかけて生活リズムが乱れやすく、病院にも行きにくい時期になります。

だからこそ、「疲れているな」「無理しているかも」
そんな小さなサインを、どうか見逃さずに。

日々のセルフケアを大切にしながら、健やかに新しい年を迎えられますように。

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