私たちは、知らないうちにたくさんのものを握りしめています。
不安や過去への後悔。
「こうあるべき」という思い込み。
誰かの評価や、完璧でいよう自分。
それは、自分でも思わぬうちに何かを「握りすぎている」サインはないかもしれません。
「手放す」と聞いて、
「諦めること」や「考えること」のように感じる人もいるかもしれないです。
それでも本当は、手放すという行為は、自分で自分を軽くしてあげることだと私は思います。心にスペース(余裕)を持つということにつながります。
ヨガをしていると、自分の呼吸や感情にふと気づくことがあります。
「今日はなんだか呼吸が浅いな」
「無意識に肩に力が入っている」
「頭の中がずっと忙しい」……
そんなとき、自分に語り掛けることも必要です。
「力を出せるいいよ」
「がんばらなくて大丈夫」
「今ここに戻ろう」
ヨーガのポーズをしているときは、ポーズに執着せず、正しさを求めず、ただ、今の自分をありのままに受け止める。それが、手を放すという練習となるかもしれません。
深呼吸をして、「今」に戻ること。
無理にポジティブにならず、ただ「感じる」こと。
誰かと比べることをやめ、自分をいたわること
どれも小さなことですが、そんな「手放し」の積み重ねが、心を自由にし、自然体の自分を思い出させてくれます。
「手を放す」ということは、一時的に自分を諦めることではなく「自分を信じて考えること」でもあります。
心に余裕のあるは、また新しい風(出会いや柔軟な考え、未来への活力など)が入ってきます。握りしめていたものを
ゆっくり開いて、心の中に“いま”を感じてみてください。
今日の1日も皆様にとって優しい一日になりますように。