コンテンツにスキップ
なぜ体はゆがむのか?やさしい解剖学・生理学講座

なぜ体はゆがむのか?やさしい解剖学・生理学講座


「なぜ体はゆがむのか?」

骨と筋肉の「支点と力点」の関係

人体は建築物に似ています。骨格は柱、筋肉はワイヤーのように張り巡らされ、張力と重力のバランスで姿勢を保っています。

たとえば僧帽筋(※)は、肩甲骨を背骨に寄せて首や肩を安定させる役割を持ちます。一方で腸腰筋は骨盤と背骨をつなぎ、体をまっすぐ立たせる要の筋肉です。

もし腸腰筋が弱まると、骨盤が前に傾きます。その結果、僧帽筋や背中の筋肉群が「バランスを取るため」に過剰に働き、肩こりや背中の張りとなって現れるのです。
つまり 「原因=筋肉の不均衡 → 結果=骨格のゆがみ → さらに結果=不調」 という因果が成り立ちます。

僧帽筋(そうぼうきん)は、首の後ろから肩、背中の真ん中あたりまで広がる大きな筋肉です。形がまるで「マント」や「凧」のように見えるため、全体をまとめる役割を持っています。

神経系という「調整回路」

解剖学だけではなく、生理学もここに関わります。筋肉の動きは神経系によって制御されています。

例えば猫背の姿勢を長時間続けると、脳は「これが正しい姿勢だ」と学習してしまいます。これは神経回路の可塑性です。
つまり、ゆがみは単に「力学的な構造の歪み」ではなく、「脳に書き込まれた習慣」として強化されるのです。

論理式で表すなら、

  • 姿勢の習慣(入力) → 神経回路の変化(中間ステップ) → ゆがみの固定化(出力)
    という流れになります。

結論:体のゆがみは「日常の結果」

体のゆがみは偶然ではなく、

  1. 筋肉と骨格の力学的アンバランス

  2. 神経系による習慣化
    という二つの論理的プロセスの結果です。

体の歪みを改善するには、まず「気づくこと」が大切です。

日常の姿勢や動作の癖によって、特定の筋肉(僧帽筋や腸腰筋など)が過緊張や弱化を起こし、骨格のバランスが崩れます。

改善の第一歩は、呼吸を整えて自律神経を安定させ、筋肉の緊張をゆるめること。

そのうえで、硬くなった部分はストレッチ、弱った部分は軽い筋力トレーニングで補います。

さらに、椅子の座り方やスマホを見る姿勢など生活習慣を見直すことで、歪みは少しずつ整っていきます。歪みの改善は一度きりではなく、毎日の小さな積み重ねが鍵となります。

 

めぐりヨガでは「やさしい解剖学・生理学講座」を開催します。

日程:10/14(火)、10/17(金)、10/21(火)

時間:10:30〜15:00(休憩あり)

オンラインでも受講していただけます。アーカイブ(録画)受講もあり!

講座の内容はこちらからご覧ください。

コメントを残す

コメントは公開される前にめぐりヨガが確認させていただきます。

めぐりヨガに触れてみませんか?

めぐりヨガは、ヨガの素晴らしさを知っていただけるように、無料で参加いただけるサービスをご用意しております。お気軽にご参加ください。

50代からの やさしくはじめるヨガ講座

整った暮らしの中で、体も心も健やかに保ちたい。
そんなあなたにこそおすすめなのが、毎日続けやすいヨガです。

詳細はこちら

無料オンラインワークショップ

毎月、ポーズの他にも座学がレシピの紹介など、めぐりヨガのプチ講座が体験できるワークショップを企画しています。

詳細はこちら

無料オンラインクラス

毎週水曜・土曜開催

ご予約不要でご参加いただけます。

詳細はこちら
連載

ヨガですこやか相談室

ヨガで心と体を整えるヒントをお届けする「ヨガですこやか相談室」。

肩こりや不眠など、日常のちょっとした不調に寄り添う連載コラム。毎回、講師の共感と実践的なアドバイスが満載です。

読む

お問い合わせ