こんにちは。30代後半・会社員です。
ここ数週間、便秘が続いていて、便が硬くてお腹が重く感じられます。食事もよく噛むように気をつけ、運動も軽くしていますが、なかなか改善しません。
便秘になるたびにイライラするし、体もなんだかだるい。
仕事や家事に集中できるよう、ヨガで便秘を改善する方法があれば、ぜひ教えてください。
ご相談ありがとうございます。めぐりヨガの木村藍です。
毎日のスッキリ感が得られないと、やはり気持ちも身体も重くなりますよね。特に硬い便が続くと、「もっと水分摂取が必要なのかな…」と思ってしまいがちですが、便秘にはセルフケアの積み重ねがとても大切です。
めぐりヨガでは、「めぐり」を整えることで消化・排泄の巡りをスムーズにするアプローチをご提案しています。今回はその中でも、実生活に取り入れやすい具体的な方法を、体と心の両面からご紹介します。
ヨガで腸の「めぐり」をスムーズに
背骨を優しく動かす「キャット&カウ」
四つん這いで、吸いながら背中を反らせ(カウ)、吐きながら背中を丸め(キャット)。5回〜10回、ゆっくりと繰り返すことで、腹部まわりの血流と神経伝達が活性化し、腸への刺激が自然に入ります。ポイントは、腹部を少し凹ませて動くことです。
ソフトな刺激ねじりのポーズ(アルダ・マツィエンドラ・アーサナ)
両脚を前に伸ばして座ります。右膝を立てて左脚の外側におきます。吸いながら背骨をまっすぐに伸ばし、頭頂を引き上げる意識をキープしたまま、吐きながら反対(右)の方向へねじります。左肘を右膝の外側に引っ掛けると、さらにねじりが深まります。腰からお腹、腸へと刺激を届けることで、停滞した便が動きやすくなります。左右各3〜5呼吸ずつ、反対側も同様に行いましょう。
膝を胸に抱えるポーズ(パヴァナムクタ・アーサナ)
仰向けに寝て、両腕で両膝を抱え、吐きながら胸に両膝を引き寄せます。お腹が圧迫される感覚をゆっくり呼吸しながら味わうことで、腸が優しく刺激され、腸内環境のリズムが整います。
最後に、仰向けのままでいいので、両手をお腹に添えて腹式呼吸(お腹の膨らみ・凹みを感じる呼吸)を行います。手の温もりを感じながら深い呼吸を繰り返しましょう。腸の働きを活発にしていくと「グルグル…」と反応してくれることもありますよ^^
食事・睡眠・生活リズムも整えよう
ヨガだけでなく、生活全体に目を向けるのが「めぐりヨガ」らしさです。
- 発酵食品や水分を意識的に摂りましょう。
- 食べる時間はできるだけ毎日同じ時間で調整したいですね。
- 朝(または起きたら)白湯を飲みましょう。
- 夜はなるべく湯船に浸かりましょう。
- 寝る前にスマホを控え、リラックスする環境をつくることで、消化器官の力が高まります。
無理せず、少しずつ“めぐりを感じる”習慣へ
これらを毎日ほんの数分ずつ積み重ねることで、「めぐり」と便通の調子を整える助けになります。
便秘は一気に治すものではなく、少しずつ整える習慣の成果です。ご相談者さまも「今日はお腹が軽いかも」「呼吸が深まりやすい」といった小さな変化を、大切に感じてみてください。便秘だけではなく、心のクリアさや全身の軽やかさにもつながるはずです。
関連講座:腸活ヨガ指導者養成講座
次回の『ヨガですこやか相談室』では、「暑さによる体のだるさ」をお届けいたします。