コロナ禍以降、在宅勤務が継続して、Zoomやオンライン会議で自分の顔を見る機会も多くなりました。
ところがカメラに映る顔は、鏡の中の自分よりずっと厳しい。
「あれ? 顔が大きくない?」「なんだか伸びて見える……?」と、思わず画面を五度見したことはありませんか。
「コロナ禍をきっかけに、在宅勤務でZoom会議が増えたんです。で、最近、まだ頭がぼんやりしている時にパソコンを立ち上げて、カメラをオンにしたら……画面に映ったのは、重力に負けまくった自分の顔。
顎の下は二重どころか“三重”、ほっぺたは昔の写真より1.5倍ほど下方移動。思わず“知らない人かな?”とつぶやきました。
鏡で見る時って、自分の都合よく見える角度で見ていたんですね。Zoomのカメラは非常に正直すぎます。以来、会議より自分の顔の方が気になって目が離せません。」
(45歳・女性)
めぐりヨガ講師の木村藍です。そのお気持ち、痛いほどわかります。
私たちヨガ講師も人前に立つ仕事です。受講者の皆さんに見られているので、どうしても顔まわりや姿勢には気をつかいます。
しかし、何もしなければ私たちだって重力と仲良く落下していく運命にあります。
顔の筋肉も体と同じ“筋肉”ですもんね。使わなければ衰えていくし、加齢や生活習慣の影響を受けやすい場所なんです。
実際、今日もZoomに映った自分の顔を見て「え?私?浮腫んでるし小じわが目立つ…」とショックでした。慌ててお顔マッサージを行い、照明機能をたっぷり調整しましたよ。
つまり、“先生だから美しくて当然”ではなく、裏では「みなさんにダルダルの顔は見せられない!なんとかなる!大丈夫。」と念じながら、毎日コツコツ動かしているのです。
大事なのは、「意識して使う」ことです。
日本語は口元を動かす範囲が小さいので、つい低燃費稼働しがちです。その分ほんの少し大きく動かそうと意識を向けるだけで表情に華麗な変化が出やすい部分でもあります。
そしてもうひとつ大切なのが「共感」です。
同じくらいの年齢や、同じお悩みのお友達と「わかる〜!」と笑い合うことでハッピーになります。鏡に向かって必死でリフトアップするより、みんなで「たるんできたね」と笑いながらケアした方が、心も顔もほぐれていくものです。
今日からできる!顔のたるみに効くヨガポーズ
では最後に、Zoomカメラを立ち上げたついでにサッとできる、顔まわりのリフトアップに効くポーズを2つご紹介します。
① ライオンのポーズ(シンハーサナ)
- 楽に座る
- 鼻から息を吸って、口を大きく開けながら「はーっ!」と舌を思いきり突き出す
- 目を大きく見開いて、顔全体を思い切り動かす
→ 顔の筋肉を総動員するので、血流がアップ。終わった後は顔がじんわり温かくなります。
② 上を向いてキープ
- 背筋を伸ばして座る
- 顎をぐーっと上げて、天井を見る
- 唇をすぼめて「天井にキス♡」するように突き出す
- 4.5秒キープして戻す、を3回
→首からフェイスラインにかけての筋肉にアプローチ。二重あご対策にも◎。
まとめ
「顔のたるみ」は無重力空間にいない場合は、誰もが通る道なんです。
とはいえ、あまりに完璧を目指すとしんどくなって続きません。
ちょっとおもしろい顔でライオンポーズをして、お友達に「何それ!」と笑われるくらいがちょうどいいと思います。なんなら、会議開始後にみんなでやってみても良いかもしれませんね。
私たちは、笑いながら続けられることこそ、ヨガの力だと思っています。
次にZoomを開いたとき、自分の顔にギョッとしたら……
「あ、これはライオンを出せってサインだな」と思って、思いっきり舌を出してみてください。Zoomにうっかり接続していないかだけは要注意です。
>関連講座:小顔ヨガ指導者養成講座
次回は、「尿漏れが気になる」をテーマにご紹介します。