アパリグラハ(Aparigraha)とは?
― ヨガ哲学が教えてくれる「本当の手放し」
Aparigraha(アパリグラハ)は、ヨガ哲学・八支則のひとつで、日本語ではよく「不貪(ふとん)」「執着しない」「手放す」と訳されます。
でもこれは、
・何も持たない
・我慢する
・欲を否定する
という意味ではありません。
ここを誤解すると、アパリグラハは「苦しい教え」になってしまいます。
本来のアパリグラハは、心を軽くし、自由にするための智慧です。
アパリグラハ=「必要以上に抱え込まない」という在り方
アパリグラハが伝えているのは、欲や物そのものを否定することではなく、
・本当はもう必要ないのに握りしめているもの
・手放すのが怖くて抱え続けている思い
に気づくことです。
私たちは無意識のうちに、
・期待
・評価
・役割
・過去の後悔
・未来への不安
を「自分の一部」だと思い込み、抱え続けています。
なぜヨガは「手放す」ことを大切にするのか
多くを抱えすぎると、呼吸が浅くなり、心も体もこわばります。
ヨガ哲学では、
執着=苦しみの原因と考えます。
・失うことへの恐れ
・足りないという感覚
・比較から生まれる焦り
これらはすべて、「握りしめる心」から生まれます。
アパリグラハとは、
空っぽになることではなく、余白をつくること。
余白があるからこそ、
新しい気づきや、本当の気持ち、深い呼吸が自然と流れ込んできます。
日常に活かすアパリグラハのヒント
ヨガマットの外でも、アパリグラハは生きています。
・「ちゃんとしなきゃ」という思いを少し緩める
・他人の期待を、自分の責任だと思わない
・比較に気づいたら、深くひと呼吸する
・役割や肩書きから、少し距離を置いてみる
・感情を抱え込まず、感じきって流す
手放す=やめることではありません。
手放す=必要以上に持ち続けないことです。
ヨガが教える「手放し」の本質
アパリグラハは、
「捨てなさい」という教えではなく、
「信頼しなさい」という教えです。
・今の私で大丈夫
・必要なものは、必要なタイミングで巡ってくる
・無理に握らなくても、人生はちゃんと流れていく
そう心で理解できたとき、
自然と呼吸は深まり、体も心も緩み始めます。
アパリグラハはやさしい哲学
アパリグラハとは、
自分を苦しめている執着に、気づくこと。
無理に変えなくてもいいのです。
無理に捨てなくてもいいのです。
「今の私は、少し抱えすぎていないかな?」
と自分に問いかけてみてください。
それだけで、心にはスペースが生まれます。
そのスペースこそが、
ヨガが大切にしている「自由」でもあります。
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