先日開催したワークショップでは、明子先生がインドでヨガを学んだときのお話をしてくださり、インドで実際に過ごし、ヨガを学んだからこそ伝えられる言葉の一つひとつに、多くの方が興味深く耳を傾けていました。
私たちが日頃親しんでいるヨガは、ポーズや呼吸法だけではなく、数千年にわたり受け継がれてきた哲学を土台としています。その源流であるインドには、現代の私たちが忘れかけている大切な気づきがたくさんあるのだと感じました。
明子先生がインドで最初に感じたことの一つは、「人は自分の力だけで生きているのではない」ということだったそうです。自分を超えた大きなものに生かされていることに気づくと、今ここにあるものへの感謝が自然と生まれてきます。
毎日、当たり前のように呼吸をし、食事をし、朝を迎えていますが、それは決して自分一人の力ではありません。自然の恵み、多くの人の支え、そして自分を超えた大きな流れの中で、私たちは生かされています。そのことに気づくと、「もっとこうなりたい」「まだ足りない」と求め続ける心から、今すでに与えられているものへと意識が向き、感謝の気持ちが生まれてきます。
また、ヨガでは「サットヴァ」という考え方があります。純粋で穏やか、調和の取れた状態のことです。食事や睡眠を整え、心地よい環境を選び、思いやりをもって行動する。そんな日々の積み重ねが心身を浄化し、意識を少しずつ澄ませていきます。
心が澄むと、不思議と同じ出来事でも感じ方が変わります。以前なら気になっていたことに振り回されなくなったり、小さな幸せに気づけたりすることもあります。世界が変わるのではなく、自分の心の状態が変わることで、見える景色が変わっていくのです。
そしてヨガの学びを深めていくと、「好き・嫌い」「良い・悪い」「成功・失敗」といった二つの価値観だけでは捉えられない世界があることにも気づきます。その奥にある「ありのまま」を見つめること。それが、ヨガが目指す道の一つなのかもしれません。
インドは、ヨガが生まれた国。そこには、心豊かに生きるための知恵が今も息づいています。
明子先生のインドでの学びに触れながら、ヨガとは身体を整えるだけではなく、自分自身や世界とのつながりを感じるための実践なのだと、改めて感じています。






















