8月半ば、お盆や終戦記念日を迎えるこの時期は、どこか街の空気も静かで、ふと立ち止まりたくなる時間が増えますね。
先祖から脈々と受け継がれてきた命のバトン。誰ひとり欠けても、今の自分はここに存在していません。
戦後の厳しい時代を生き抜いてバトンをつないでくれた先人たちがいてくださったからこそ、私たちは今、こうして静かに空を見上げたり、大切な人と笑い合ったりできる日常の中にいます。
日常の忙しさに追われていると忘れてしまいがちですが、「今、生きていること」そのものが、実はたくさんの奇跡の上に成り立っているのだと実感します。
戦争を知らない私たちにとって、遠い昔の出来事のように感じることもあるかもしれません。
けれど、今から81年前の8月15日にも私たちと同じように、家族がいて、子どもがいて、今日と同じように朝を迎えていた人たちがいました。
「今日は何を食べようか」
「明日は何をしようか」
「家族は元気かな」
そんな、ごく普通の毎日があったはずです。
それが、戦争によって失われていきました。
8月15日は、先の大戦で亡くなった方々を追悼し、平和を祈る日として定められています。
毎年、全国戦没者追悼式も行われています。
この日になると、「平和って何だろう」と考えます。
もしかしたら平和とはもっと身近なところから始まるものなのかもしれません。
家族と笑って過ごせること。
温かいご飯を食べられること。
好きな場所へ行けること。
自分の気持ちを言葉にできること。
誰かと一緒に眠り、また朝を迎えられること。
そんな何気ない一日が、実はとてもありがたいものなのだと思います。
過去を変えることはできません。
けれど、過去に起きたことを忘れないこと。
そして、今ある命を大切にすること。
目の前にいる人を大切にすること。
それは、私たちにもできることです。
お盆にご先祖さまを想うことも、終戦の日に平和を願うことも、結局は【今ここにある命を、これからも大切につないでいきたい】という気持ちにつながっているのかもしれません。
今日、8月15日。
今ある日常を眺めてみる。
家族の顔を見て、いつものご飯を食べて、いつものように眠る。
そんな当たり前の一日を、「当たり前」と思わずに過ごしてみる。
そして、今を生きている私たちから、平和であることのありがたさを、次の世代へつないでいけたらと思います。
亡くなられた多くの方々に、心から哀悼の意を表します。
あたりまえのように過ぎていく一日の中にこそ、かけがえのない宝物が詰まっています。
今日という平和で穏やかな日々に感謝を込めて祈りを捧げたいと思います。
温かく優しい時間をお過ごしください。






















