妊娠は、ひとつのかけがえのない命をお腹に感じながら過ごす、特別で愛おしい時間です。
「命って、こんなにも大きくて、尊いものなんだ」 と、愛おしさが募る一方で、妊娠中のお母さんの身体には、日々少しずつ、そして大きな変化が起こっていきます。
愛しく膨らんでいくお腹、それに伴う体重や重心の変化、腰や背中にかかる負担、関節や靭帯のゆるみ、なんとも言えない疲れやすさや、呼吸の浅さ……。身体は日々、一生懸命に「赤ちゃんを迎える準備」を進めています。
そして同時に、無事に出産できるかな、元気に生まれてきてくれるかな、と幸せな気持ちや期待と同じくらい不安や緊張を抱えることもあると思います。
心身の変化が大きいからこそ、いま「自分の身体の中で何が起きているのか」をやさしく知ってあげることは、心と身体を守る大切な一歩になります。
マタニティヨガは、そんな変化の渦中にあるお母さんの身体に寄り添い、無理のない動きとやさしい呼吸で、自分自身を慈しむ時間なんです。
医学的にも、妊娠経過が順調であれば、適度な身体活動は良い影響をもたらすとされています。
妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスク軽減、過度な体重増加の防止、出産に必要な体力の維持など、多くのメリットが示されています。妊婦さん用に適切にアレンジされたヨガは、妊娠期に安心して行える運動の一つとして推奨されています。
そして、マタニティヨガにおいて何より大切にしたいのが「呼吸」のプロセスです。
深~くゆっくりと息を吐き出して、身体の感覚に耳を澄ましてみます。
そんな時間は、慌ただしい日常や膨らむ不安から少しだけ離れて、ありのままの自分と向き合う静かな休息になります。
「今日の私の身体は、赤ちゃんはどう感じているかな。」
そうやって自分の心身の内側の声を聞いてあげることが、妊娠期の最高のセルフケアです。
赤ちゃんを大切に愛おしむことは、お母さん自身の身体と心を、誰よりも大切にしてあげることから始まります。
命を育み、迎えるこの愛おしい時期に、身体の変化を優しく受け入れ、呼吸を感じ、自分自身を慈しむことをしていただきたいです。
マタニティヨガが、あなたとお腹の赤ちゃんを結ぶ、あたたかく穏やかな時間となりますように。
お母さんと赤ちゃんが、それぞれの心地よいペースで、待ち遠しい未来へ歩んでいけますように。
※妊娠中の身体はとてもデリケートです。ヨガや運動を始める前には必ず主治医へご相談ください。また、出血や腹痛、お腹の張り(規則的な収縮)、破水などの症状が見られた場合は、すぐにヨガや運動はお休みしていただき、医療機関へご連絡ください。






















