今回も仏教の教えを交えてブログを書きました。
人は誰もが、それぞれ異なる人生を歩み、異なる経験や価値観を持っています。
生まれ育った環境も、得意なことも、苦手なことも、心や身体の状態も、人生の歩む速さも同じではありません。だからこそ、本来、誰かと自分を同じ基準で比べることはできない。
人と比べて「自分は劣っている」と感じたり、反対に「自分のほうが優れている」と考えたりすると、私たちは一人ひとりが持っている本来の価値を見失ってしまいます。
仏教では、すべてのものは常に変化し続けると説かれます(諸行無常)。
しかし、それだけでなく、「すべての存在は互いに関係し合って成り立っている」という教え(縁起)もあります。
私たちは単独で存在しているのではなく、環境や他者とのつながりの中で今の自分として在るのです。
単純な優劣で人を切り分けることは、本来の姿から離れた見方だと言えます。
また、仏教には「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょう しつう ぶっしょう)」という教えがあります。
これは、すべての生きとし生けるものには尊い本質が備わっているという考え方です。
どのような状態にあっても、その人の存在そのものに尊さがあるという視点です。
さらに、「無我」という教えもあります。これは、固定された変わらない「自分」というものはなく、私たちは常に変化し続ける存在であるという考え方です。できる・できない、優れている・劣っているといった評価も、ある一時点の姿にすぎず、本質的な価値そのものを決めるものではありません。
花にそれぞれ違う美しさがあるように、人にも、その人にしかない個性や役割があります。
まだ自分では気づいていない魅力や可能性もあるでしょう。思うように進めない時期や、立ち止まる時間にも、その人にとって大切な意味があるかもしれません。
人の価値は、能力や実績、容姿、年齢、社会的な立場によって決まるものではありません。
何かができるから尊いのではなく、今ここに存在していること自体に、かけがえのない価値があります。
誰かと比べるのではなく、昨日までの自分と比べながら、自分自身の歩みを大切にすること。
そして、自分とは異なる相手の存在も尊重すること。
「私は私でいい。そして、あなたもあなたのままで尊い」
そう感じられるようになったとき、競争や優劣を超えた、より優しく豊かなつながりが生まれていきます。
そんな世界はむちゃくちゃ素晴らしい。
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